ふくろうさんです、
今日は私がコピーを書く際にどのようなスタイルを意識しているかをお伝えしていきますね。
ただコピーに限った話ではないので、今回は「文章」と記載することが多いかもしれません。
さて、魅力的なタイトル(キャッチ)で本文に誘導したのに、その先の内容を読んでもらえないのはもったいないと思いませんか?
なぜなら、本文に誘導できている時点ですでにあなたのその先の文章に興味は持っているからです。
(ちなみにキャッチの作成について興味がある方はこちらで詳しく解説しています。)
ですので、あなたにコピーライターの文章スタイルについて掘り下げ、読者を引き込む効果的な書き方のテクニックをお伝えしていきます。
あなたが日々目にする広告やウェブサイトの文章。
その裏には、読者の心を掴むための緻密な戦略が隠されています。
この記事を読み終えるころには、あなたも魅力的な文章を書くためのスキルを手に入れているはずです。
用語解説
この記事の中で使われている用語について簡単に解説しておきますね。
その都度説明を加えてもいいのですが、これから様々な本を読んだりする上で頻出するワードだと思いますので、ここで覚えちゃいましょう。
用語解説
- コピー:広告や販促物に使用される文章のこと
- ヘッドライン:読者の注目を集めるための見出し
- ボディコピー:本文のこと。商品やサービスの詳細を説明する部分
- コールトゥアクション(CTA):読者に具体的な行動を促す呼びかけ
読み手中心のアプローチ
まずはじめに、読み手を中心に考えていくということです。
どうしても自分が感じていることを伝えたくなるのは人間の性ですが、そこをグッと抑えて、
「読み手がどのようなことを知りたいか」
ということを常に考えるようにしましょう。
読み手は常に、
「この文章で知りたい情報が得られるのか?」
「この文章は私にとってどんなメリットがあるのか?」
と考えています。
その期待に応えるという気持ちで書いていきましょう。
一対一の会話を意識する
読み手中心のアプローチを実践する上で、もう一つ重要なポイントがあります。
それは、「一対一の会話を意識する」ということです。
たとえ多くの人に向けて書いている文章であっても、それを読むのは一人一人の読者です。
だからこそ、一人の読み手と直接会話をしているかのように書くことが大切です。
- 「あなた」という言葉を使う: 「皆さん」ではなく「あなた」と呼びかけることで、個人的な会話の雰囲気を作り出す
- 質問を投げかける: 「どう思いますか?」「経験したことはありますか?」など、読者に問いかけることで対話感を生み出す
- 親しみやすい口調を使う: 堅苦しい表現を避け、日常会話で使うような言葉遣いを心がける
- 読者の疑問を先回りして答える: 読者が抱きそうな疑問を予測し、それに答えることで、実際の会話のようなやり取りを演出する
- 個人的な経験や例を共有する: 自分自身の経験や具体的な例を挙げることで、より親密で信頼性のある関係を築く
これらのポイント押さえていくことで、読み手は「この文章は自分に直接語りかけている」と感じ、より深く内容に入り込むことができます。
一対一の会話を意識することで、あなたと個々の読み手との強い結びつきを作り出すことができるでしょう。
私の文章も全て、今読んでいるあなたとの会話を意識して書いているのに気付いていましたか?
読み手中心のアプローチのメリットとデメリット
メリット:
- 読者との信頼関係を構築できる
- 商品やサービスの価値を効果的に伝えられる
- 高い反応率を実現できる
デメリット:
- 時間と労力がかかる
- ターゲット層を絞り込む必要がある
- 常に市場トレンドを把握する必要がある
感情に訴える文章の書き方
ただ何かの説明の文章を書いていると、どうしても読み手の感情に訴えかける表現がなくなってしまいがちです。
例えば洗濯機について伝えるときに、
- 合計で20種類のモード洗濯が可能です
- 従来のモデルより20%早く洗濯が終わります
- コンパクト設計で場所を取りません
という説明にのみで終わってしまうことが多いということですね。
もちろんこれらの強みを伝える説明は必要です。
ただ読み手はその先で得られることについても知りたがっています。
例えば、
- 20種類のモード洗濯について
- 様々なモード洗濯ができることによって服のダメージが最小限に抑えられます。その結果、普段頑張っているご褒美に少し贅沢をして買った大切な洋服が長く着続けられます。
- お気に入りの服を大切に扱うことで、毎朝のコーディネートが楽しくなり、自信を持って一日をスタートできます。
- 20%早く洗濯が終わることについて
- 20%早く洗濯が終わるので、家族との大切な時間が増えます。子供の成長を見守る瞬間を逃さず、思い出を作る時間が増えるでしょう。
- 洗濯の待ち時間が短くなることで、自分の趣味や自己啓発の時間が増えます。あなたの人生をより豊かにする機会が広がります。
- コンパクト設計について
- コンパクト設計により、狭い空間を有効活用できます。その結果、家の中がすっきりと整理され、心にゆとりが生まれます。整理された空間で過ごすことで、ストレスが軽減され、リラックスした毎日を送れるでしょう。
- 省スペース設計のおかげで、洗濯機の隣にお気に入りの観葉植物を置くスペースができるかもしれません。緑に囲まれた空間で、家事の時間がより楽しくなります。
- 総合的な価値について
- この洗濯機は、単なる家電製品ではありません。毎日の生活にゆとりと快適さをもたらす、あなたの大切なパートナーです。忙しい毎日の中で、少し心に余裕を持てるようになります。
こんな表現を使うことで、単なる製品の説明を超えて、洗濯機が購入者の生活にもたらす価値や感情的なメリットを伝えることができます。
あなたも、ただ商品を説明されるだけよりこちらの方が購入意欲がわきませんか?
(ちなみになぜ洗濯機なのかというと、つい最近、縦型からドラム式に買い替えたためです。洗濯物を干すというアクションがストレスフルだった私にとって革命でした!!!)
マインドセット
感情に訴える文章を書くためには、以下のようなマインドセットを持つことが重要になってきます。
(マインドセットについてのよくわからないという方はぜひこちらを)
- 読者の立場に立って考える
- 共感力を高める
- 五感を刺激する表現を意識する
- ストーリーテリングの力を使う
- 具体的なイメージを喚起する
- ポジティブな感情を引き出す
- 適度な緊張感や興奮を生み出す
これらのマインドセットを身につけることで、読者の心に響く文章を書くことができるようになっていきます。
テクニックと実践方法
感情に訴える文章を書くための具体的なテクニックをいくつか紹介していきますね。
- 物語形式の活用:これが「ストーリーテリングの力を使う」にあたります。人は物語に引き込まれやすい性質があります。商品やサービスを中心とした小さな物語を作ることで、読者の感情を揺さぶることができます。
- 比喩表現の使用:抽象的な概念を具体的なイメージに置き換えることで、読者の理解を深め、感情を喚起できます。
- 感覚的な言葉の選択:「さらさら」「ジューシー」などの感覚的な言葉を使うことで、読者の五感を刺激し、より鮮明なイメージを描くことができます。
- リズム感のある文章構成:短文と長文を組み合わせたりすることで、読みやすく印象に残る文章を作ることができます。
- 感情を表す語彙の適切な使用:「喜び」「安心」「驚き」などの感情を表す言葉を効果的に使用することで、読者の感情を直接的に刺激できます。
これらのテクニックを適切に組み合わせることで、あなたの文章は読み手の心に深く刻まれるでしょう。
具体的で印象的な表現の使用
対比
対比はセールスの際にもよく使われるテクニックですね。
価格の相場がよく分からない商品を、
「1万円で販売しています」
とだけ伝えられると人によって受け取り方が変わってきます。
ここでもし「高い、、、」という印象を与えてしまうと、その印象の払拭はかなり難しくなります。
何に対しての「第一印象」というのはそれくらい強烈に作用します。
だからこそ対比が重要なのです。
例えば、
「他社の製品は2万程度しますが、当社は1万で販売しています」
こうすることによって少なくとも、
「(他の会社よりは半額程度で販売しているのか)」
と思わせることができます。
他の例も挙げてみましょう。
例えば「なんちゃってコピーライター」と「プロのコピーライター」の違いを伝えることでプロとの差を明確に印象付けることができます。
- なんちゃってコピーライター
- 一般的な美辞麗句を並べる
- 商品の特徴を羅列するだけ
- 読者の求めていること考慮せず、自己満足の文章を書く
- プロのコピーライター
- 具体的で印象的な表現を使用する
- 商品の特徴を読者のメリットに変換して伝える
- 読者の心理を深く理解し、ニーズに訴えかける
まとめ:コピーライティングにおける文章スタイルの重要性
さて、いかがでしたか?
伝えたポイントをあなたはどれくらい意識できていましたか?
この記事を通じて、コピーライティングにおける文章スタイルがいかに重要であるかをお伝えしてきました。
効果的な文章スタイルは、単なる情報伝達を超えて、読み手の心に深く響き、行動を促す力を持っています。
この記事で伝えた要素を意識的に取り入れることで、あなたの文章は単なる情報の伝達手段から、読み手の心を動かし、行動を促す強力なツールへと進化します。
コピーライティングにおける優れた文章スタイルは、読者との信頼関係を構築し、商品やサービスの価値を効果的に伝え、高い反応率を実現する鍵となります。
それは時間と努力を要しますが、その見返りはかなり大きいです。
そして最後に、忘れてはいけないのは実践の重要性です。
行動に移さないと実践で使える形で身につかないです。
この記事で学んだテクニックを、あなたの日々の書く機会で積極的に試してみてくださいね。
ブログ記事、SNSの投稿、メールなど、あらゆる機会があなたの練習の場となりますので。
きっと今までの反応率と大きく変化が出て、文章スタイルを極めることの魅力に気付けると思います。